来客数を増やすためには？

客数を増やすために・・・

店舗に来てもらう人を増やすためには例として以下のようなことが重要です。

①ターゲットを設定する
②宣伝方法を決める
③常連さん・リピーターになってもらう

皆さんはどこまで考えていたでしょうか？
これまでのお客様をみてみると、①は考えているけど②以降は・・・
という方が非常に多い傾向にあります。

順を追ってそれぞれの場面でどんなことが必要で何がわかるのかみてみましょう。

①ターゲットを設定する

まず、自分が出店しようとしているお店とターゲットがしっかりマッチしているかを考えてください。商品のニーズがその土地に住んでいる・その土地で仕事をしている人からあるのか、無い場合はビジネスとしてそもそも成り立たなくなってしまうので再検討が必要になります。

商圏人口・世帯数などを調べましょう

例：住宅街に店舗がある場合（駐車場なし）

この場合の商圏はお客さんが徒歩で来店することができるエリア
→徒歩10分～15分のエリアが商圏

商圏が決定したらそのエリアの居住人口・世帯数を調べましょう。
調査方法としては、町丁目別の男女別人口と世帯数の統計データから算出します（区役所にて閲覧可能）。人口／世帯数で単身者が多いのか家族世帯が多いのかを知ることもできます。

また、自分の足で周辺を歩いてみることで数字ではわからない雰囲気をつかむことができたり、商業施設の有無などを知ることができます。
加えて、店舗付近の交通量の調査や、自店舗の競合になりうるところがあるかを確認することにも忘れずに実施しましょう。

例えば、調査を行うことで、

ファミリー層が多い　→　キッズメニューや子供がいられるスペースを作るなどの配慮が必要
単身者が多い　→　価格やボリュームを意識したメニューが必要

というようにターゲットを設定し、そのニーズを満たすような店舗作りを考えることができます。

普段何気なく過ごしている空間だからこそ、違った視点に立ち、正しいニーズを把握することが
集客の第一歩となるのです。

②宣伝方法を決める

次に考えるべきことは、ターゲットである客層に対してどのように店舗を宣伝するかということです。いくらニーズを満たした店舗・商品作りに取り組んだとしても、自分のお店を知ってもらわなければ集客にはつながりません。
しかし、宣伝方法によって性質が異なるため、より効果的な広告宣伝を考える必要があります。

自店舗のホームページを作成しましょう

広告とは、何かしらの”媒体”を用いて商品の宣伝をすることをいいます。この”媒体”の違いによって、その広告自体の性質や効果も異なると考えられるでしょう。例えば、テレビCMも雑誌広告も同じ”広告”ですが、周知対象や費用は異なります。

近年のインターネット整備により、自分から情報を求められる時代になった今、最も効果的な広告方法の第一歩は、ホームページを作成することだと考えられます。最近ですとGoogleやYahoo!等のキーワード検索でお店を探す人が増えています。

多くの場合、検索キーワードはお客さんのニーズをそのまま表しています。つまり、自店舗ホームページの内容が、検索キーワードや金額等の条件に一致すれば、来店へと繋がる可能性が高まります。したがって、ホームページを作成し、GoogleやYahoo!などの検索サイトで上位表示されれば、非常に効果的な広告として機能すると考えられます。

現在、様々なホームページ作成ツールが無償で公開されているため、作成にはほとんどお金がかかりません。また、SEO（検索エンジン効率化）対策も多少の手間はかかりますが、自力で行うことが可能です。まだホームページを作成していない、対策をしていないという方は、今すぐに取り組みましょう。

③常連さん・リピーターになってもらう

ターゲットを定め、広告媒体として自店舗ホームページを整備しました。お客さんを呼び込む環境はある程度整ったと考えてよいでしょう。しかし、繁盛店を作るためには次のステップまで考える必要があります。すなわち、何度もお店に来てくれる、いわゆる常連さん・リピーターをどのように確保するかについて考察していかなければなりません。

「料理が美味しい」「サービスが良い」という最低条件をクリアーしたお店は、もう一度お客さんが足を運んでくれるようなお店作りをしていきましょう。
ここでは、常連さん・リピーターを増やすために有効な手法を2点紹介いたします。

1．顧客管理シートを作成しましょう

再来店を促すためには、お客さんをより大切にする必要があります。そのためには、お客さん自身をより詳しく知らなければなりません。そのために有効であるのが、顧客管理シートを作成し、顧客情報を管理することです。

顧客情報として、お名前や住所、電話番号などは必須ですが、これだけではお客さんについて詳しく知っているとはいえません。基本情報にプラスで「直近でいつ来店したか」「いつも注文している料理は何か」「いつも何人くらいで来ているか」などのより詳細な情報を、必要なときにすぐ把握できる状態であることが重要です。

例えば、「日本酒好き」という情報があるお客さんに対して「日本酒飲み比べキャンペーン」を打ち出すなど、お客さんの好みが分かれば攻めのアプローチを行うことが出来ます。また、普段複数人で来店するお得意様に対して、年末年始などに特別なキャンペーン情報を送るというのも効果的でしょう。

顧客管理シートを作成し、お客さんの情報を詳しく知り、再来店の機会をこちらから創り出すことが、常連さん・リピーターになってもらうために重要なのです。

2．アンケートを作成しましょう

アンケートを活用し、客観的な視点から自店のことを知ることも、繁盛店を作る際には欠かせません。お客さんのニーズがずっと変わらないとは限りません。お店の改善点や満足点などを記入してもらい、その時々に応じたお店作りをすることは、お客さんの満足度にも繋がりますし、何よりもリピーターの継続に繋がります。

また、アンケートに住所・氏名・生年月日などを記載してもらうことで、上記の顧客管理シートの作成に役立ちます。ただし、アンケートに記載いただいた内容や個人情報は、自店の改善やキャンペーンの案内等のためにのみ使用する旨の記載を忘れないようにしましょう。

アンケート内容が高評価であるお客さんに対しお礼状を出すことも、リピーターになってもらう戦略として有効です。自店にある程度好印象なお客さんに対し、さらに特別感を上乗せすることで、自分は認識されている、また来ようかなと思ってもらえるかもしれません。こういった細かいフォローを大切にすることも、常連さんになってもらう1つの鍵だと考えられます。

基本的な店舗経営にひと手間を加えることが、常連さん・リピーターを確保し、安定的な客数を維持することに繋がるのです。

以上の大きく3点、

①ターゲットを設定する
②宣伝方法を決める
③常連さん・リピーターになってもらう

のプロセスを経ることで、多くの新しいお客さんを呼び込み、そこから少しでも多くのお客さんに常連になってもらうことが、繁盛店を作るためには必要不可欠だといえるでしょう。