弁当・惣菜店のオーナーへ
弁当・惣菜店経営で成功するために・・・
ラーメン店経営を成功させるには3つの成功のポイントがあります。
①喫茶店業界を理解すること
②価格・商品・場所・流通・販促・利益の計画を立てること
③開業後の未来を想定すること
この3つは最低限おさえなくてはなりません。
非常に重要なポイントですので以下を必ずチェックしてください。
STEP1 弁当・惣菜屋業界
関連業種の参入
現代では核家族化が進行し、場合によっては親が料理をしてそれを食べるという状況が少なくなってきました。料理の代替として弁当や惣菜屋関連の需要は高まり、市場自体は大きくなってきましたが、大型チェーンが参入し、競争が激しくなったり関連業種が参入してきたことにより、業界全体でいえば競争の時期ということができます。
・ 持ち帰り弁当などの中食産業は独身男性や、女性の社会進出による共働き世帯の増加、核家族や単身世帯の増加を背景に市場を拡大してきた
・ 近年の不景気により節約志向が高まり、より支出の少ない内食へと回帰傾向
・ スーパーマーケットやコンビニなど、異業種による本格的な弁当販売により競争激化
・ 大手弁当チェーンでも店舗数、売上ともに縮小傾向
・ 持ち帰り弁当チェーンは、メニューの同質化や値引き競争、異業種の参入により厳しい状況
・ 高齢化社会の進展を受け、宅配サービスに進出する企業も登場
※持ち帰り弁当チェーンへの加盟を検討している場合は、加盟後のトラブルを未然に防ぐためにも、
-商品(メニューの種類、客単価など)
-営業形態(年中無休、深夜まで営業など)
-サポート体制(スーパーバイザーの訪問頻度、販促活動の支援など)
-必要資金(加盟金、ロイヤルティーなど)
等の情報収集に加え、必ず直接訪問調査を行い、本部が提示する標準収支モデル通り顧客を獲得できているかなど、慎重に調査・検討を行いましょう。
(参照:社団法人日本フランチャイズチェーン協会「JFAフランチャイズチェーン統計調査(2010年)」)
STEP2 繁盛店を目指す5P戦略
~Price価格~ コンビニやファーストフード店に負けない価格
一般の消費者がターゲットの場合、「お弁当」という商品の魅力は、比較的お手ごろな値段、持ち運びできる携帯性、安定した味、健康に配慮された品目、スピーディーな提供、などが考えられます。その中でも重要な「価格」は、コンビニやファーストフード店を始めとした競合とも比較されるため、付近エリアのしっかりとした競合調査が必要となります。
~Product商品~ 品揃え豊富なメニュー
大手弁当チェーンは、原材料費を低く抑えたり、店内調理の簡便化のために、定番メニューを始めとしたメニュー構成がどこの店舗でも似てしまう傾向にあります。
~Place場所・流通~ 宅配サービスの登場
共働き世帯や高齢者層を中心に需要のある宅配サービスや、サラリーマンが多いオフィス街のランチ向け屋台Deliなど新しい業態ができ始めています。
~Promotion販促~ 大口顧客の開拓
法人契約だけで年商50億円を超え、「コロンブスの玉子」のように、大口顧客をがっちりつかんでおくことで販路拡大と売り上げを安定させることができます。
~Profit利益~ 利益コントロール
利益をしっかり確実にあげるためには、販売価格と利益を決定した上で、その利益がしっかりと確保できるような仕入れを行うことが重要です。または、仕入先を決めた上で、仕入原価に一定の利益を加えて価格設定を行う方法もあります。
STEP3 弁当・惣菜店の開業シミュレーション
数字はウソをつきません。
損益計算表(P/L)は一定期間(事業年度=1年間)にいくら儲かったかを教えてくれます。
経営上は、コストを抑えいかに経常利益を増やしていくかが重要となります。
※持ち帰り弁当店の経営指標はないため、参考として弁当仕出し屋の経営指標を記載します。
変動費(原価) |
売上高 |
|
固定費 |
売上総利益 |
|
経常利益 |
(引用:上記比率は中小企業リサーチセンター「小企業の経営指標2010」の「黒字かつ自己資本プラス企業」の数値を抜粋)
優良弁当仕出し屋の経営指標 (営業利益率1.9%)
【収益性】 |
【生産性】 |
【安全性】 |
(引用:上記比率は中小企業リサーチセンター「小企業の経営指標2010」の「黒字かつ自己資本プラス企業」の数値を抜粋。)
※当ページの内容は大同生命社のページを参考としております。